堆肥利用は地力向上を図る重要な手段として昔から農業、緑地管理において取り組まれています。
近年、堆肥連用による土壌微生物の働きについて新たな研究成果が明らかにされるとともに、植物由来バイオマスの循環利用について関心が寄せられています。
本号では、有機物連用土壌における微生物の基本的な働きと最近の知見、公園・緑地における芝生、花壇苗等への堆肥利用の要点、植物由来バイオマスの堆肥化事例を通して、緑地における土と堆肥について解説します。
特集:緑地における土と堆肥利用を考える
- 今日の課題:緑地における土づくりと堆肥利用/(一財)日本土壌協会 会長 松本 聰
- 有機物連用土壌と微生物の働き/東京農工大学 教授 豊田 剛己
- 緑地における土壌診断と有機物施用を活用した土づくり/山梨県総合農業技術センター 研究員 馬場 久美子
- 水生植物の堆肥づくりによる環境保全/諏訪湖浄化推進「和限」 代表 中村 義幸
- ゴルフ場における堆肥利用/(一財)日本緑化センター 理事 瀧 邦夫
- 江戸時代から続く「武蔵野の落ち葉堆肥農法」/三芳町役場 観光産業課 農業振興担当主任 打田 欽也
- 食品リサイクルループと堆肥の利用/大栄環境(株) 三木コンポストファクトリー 中口 美春
連載・記事等
- 現代の松原人<24> 暮らしと松林をつなげる松葉堆肥のすすめ/NPO法人 循環生活研究所 理事長 たいら 由以子
- 自然再生事例<48> 阿蘇草原の自然再生と草資源の堆肥利用/阿蘇草原再生協議会 会長 高橋 佳孝
- 悠久の樹木<35> 戸渡分校のメタセコイア(福島県いわき市)/樹木医 木田 都城子
- 草木に学ぶ里山の自然再生<83> クサフジとツルフジバカマ/(一財)日本緑化センター 主任研究員 麻生 嘉
- 緑道<17> マドリッド・リオ・パーク―世界最大級の都心部帯状公園化事業―/鳥取大学 農学部 教授 日置 佳之
- 先輩からのメッセージ<4> 設計者としての樹木医/(株)日建設計 ランドスケープ 設計部 佐藤 勇
- 都市緑地法等の一部を改正する法律について/(一財)日本緑化センター 専務理事 浦田 啓充
- <報告> 丸田頼一博士のみどりの学術賞の受賞について
- <報告> (一社)日本樹木医会 群馬大会及び樹木医講演会
- <報告> 「高田松原」再生植樹祭開催される
フォトギャラリー
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A4判 白黒48ページ
2017年7月15日発行 第44巻 第7号 通巻523号
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